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週末は、ここ最近ずっと準備をしてきたリノベーション起業カレッジがあった。
商店街のシャッター閉まったお店を舞台に、どのように開店して運営していくかを参加者が企画・提案する。「カレッジ」の名の通り、実際にその商店街で商売をしている方のお話を聞いたり、街歩きをしたりして、学びの要素も多く取り入れるような場だったこともあり、3日間のビジコンとしてはとても充実したものになったと思う。

個人的に、一番の気付きは「中に飛び込んで行かないと何も始まらない。結果商売は上手くいかない」ということ。

聞くととても当たり前のことだけど、このことについて、本当に強く強く感じさせられる3日間だった。


 
矛盾や妥協まで受け入れる覚悟があるか?


イベント前は、「新しいことなんて興味ないし、、、」と消極的だったおじいちゃんが、敬意を持って、笑顔で話を聞きにいくとガッツリ話をしてくださり、足繁く通うことで、どんどん聞いていない話までしてくださった。

商店街は特に人の結びつきが強く、その濃さゆえに敷居も高く感じる。でも本気でその商店街のことを何とかしたい、そこのお客さんになんとかしたい、という思いを持っている人であれば、地元出身で無くても、店主もお客さんも必ず受け入れてくれる。

それは、今そこに居る人は、そこに居ることを決めているから。だと感じた。

少しずつしか変えられない自分たちの力も重々わかった上で、諦めずに少しずつでも良くしようとし続けている。
敵は内にあり、みたいなことがあったとしても、そこも含めて受け止めて、日々を生きている。

人間やから、矛盾もあるし、サボるし、変革は怖いし、でも現状維持が衰退やってことも分かってるから、出来ることをしようと思ってる。かと言って自らは動けない。だから目の前のことだけを一生懸命やる。大きく動かそうとする人には期待するけど、ちょっと怖い気持ちもある。

これくらいの温度感が多くの人の感覚な気がする。そんな多くの人の人間らしさ、人間くささを全部受け止める覚悟がある人が、その場所で結果を出すんだと感じた。


大阪都構想の結果にコメントしている人を見て

 
そんなことを考えて帰路につくと、ちょうど大阪都構想の結果が出ていた。
僕のタイムラインには同世代なので、賛成派が多かったと思う。

期待をしていたのもあるだろうし、結果が年齢別とかで出ていたのもあるだろうけど、かなりの人が口々に「大阪終わった」「大阪捨てる」「10年遅れた」「老害や」と書いているのを見て、商店街での気付きと重なることがあった。

結果は結果で自分の期待と違ったら残念やという気持ちは分かる。

でも、引き続き大阪市民はいるわけで、踏ん張って大阪捨てずに(そんなこと考える余裕もなく)今日を全力で生きている人がいるので、今回の結果がどうであろうが自分の明日は変わらない、と思う。

また、何となく大阪に住んでいない人から、大阪終わったという声が多く聞こえる気もする。住んでる人は結局言うててもしゃーないから切り替えて頑張ろうとしているんじゃないかな。老害とか言うおじいちゃんに育てられて自分たちもいるわけで、批判していても、何か自己矛盾になっちゃうしね。


会社でも、、自分の意見と違う上司がいるからと、その会社終わった、と転職する人はいつまでもキャリアアップしない。どんなブラック企業でも、そこで踏ん張って、失敗しても、どう乗り越えるかを考え続ける人こそが、伸びる人となる。そういう人って、会社にも自治体にも地域にも絶対いる。


大阪は終わってないし、商店街も潰れてない


言いたかったことは、本当に大阪を変える人は大阪終わったって言わないし、商店街を盛り上げる人は商店街アカンって言わない。もしアカンって言うてても、何とかするためにのみエネルギー注いでる。どの地域でも、どの会社でも、残念と思っていても諦めず、最後の一人になってもやりきる、くらいの覚悟がある人が、いわゆる「成果」を手にするのだと思う。 

勝ち馬に乗るだけじゃなくて、とにかく自分で何とかする。そういう人が実は大多数で、モヤモヤしながらもコメントしていないような気がする。もうダメだという空気を作り出すよりも、今は陽の目が当たってないけど、何とか現状を打開しようとする人を応援する流れになればいいな。と。

個人的には橋下さんはやりきったとは思うけど、代表は降りても、粘っこく引退じゃなくて再起を図ります、といってほしかったかな。でもホンマにやり切って疲れたんやろな。というのもわかる。


ただの評論家ではなく、自分自身が何に覚悟を決めて、どこで最後の一人になるつもりか、というのをとてもとてもとてもとても考えさせられる、充実した週末でした。



(追記)

個別連絡をもらって「とどまる、ふんばる人=今のままで良いと言っている人(反対派)たちが残って頑張るからいいじゃん!」と見えた、という意見をもらいました。

文字のみは難しい。。言いたかったは反対賛成関係なく、その街なり組織にコミットしている人が強いし、その人は例え嘆いてボヤいても、最後はやりきっちゃうだろうということです。

都構想の話でいうと、橋下さんは純粋にスゴいと思うし、やりきったのだと思うし「中途半端に辞めやがって!」と言いたかったわけでもありません。もしかしたら橋下さんの影響を受けて、もう少し違うキャラで推進する人が政党関わらず既にいるんちゃうかと。

織田がこね羽柴がこねし天下もち座りしままに食うは徳川

橋下さんは織田信長みたいな感じだとすると、大阪は終わってなくて、むしろ進むかもしれないとも思うのです。何れにしても、行動の伴わない嘆きは不要だなと。